HOPE 〜播州織の再興に挑む若者〜

岸田 浩和

多可町の基幹産業のひとつである、播州織をテーマにしたドキュメンタリー。高度経済成長期、おもに輸出品として播州織の需要が高く、現在の西脇市と多可町をまたがるエリアの一大産業となりました。しかし、海外のより安価な織物に市場を取って代わられ、今では事業者数が最盛期の10%ほどまで縮小。この播州織を途絶えさせてはいけないと、稼業をついだ30〜40代の播州織職人たちが奮闘している姿を描きます。>>くわしい企画内容・ビデオコンテ

多可町の基幹産業のひとつである、播州織をテーマにしたドキュメンタリー。高度経済成長期、おもに輸出品として播州織の需要が高く、現在の西脇市と多可町をまたがるエリアの一大産業となりました。しかし、海外のより安価な織物に市場を取って代わられ、今では事業者数が最盛期の10%ほどまで縮小。この播州織を途絶えさせてはいけないと、稼業をついだ30〜40代の播州織職人たちが奮闘している姿を描きます。>>くわしい企画内容・ビデオコンテ

 

そのままドキュメンタリー番組になりそうな重厚さ  ―柿次郎

 

 

柿次郎:

そのままNHKのドキュメンタリー番組にできそうなほど重厚な内容。僕とか、おじさんはきっと好きだと思うんですけれど。若い人たちにも伝わるかな?

 

重松:

一次審査でも見ましたが、岸田さんのドキュメンタリー映像はすごいクオリティですよね。播州織の展示会のような、舞台が整った場で大きなスクリーンに流れたら、すごくいいだろうな。町のPRムービーとして見たときに播州織のドキュメンタリーが、「多可町」に対する興味喚起にどれだけつながるのかがポイントでしょうね。

 

柿次郎:

確かに。多可町を知らない人がこの映像を見たら「播州織の再興を目指す」というメッセージはやや唐突に感じてしまいそうですよね。

「播州織」は町の基幹産業でそれ自体はおもしろいけれど、同時にみんなが手を伸ばしやすいテーマでもある。町から外に向けて発信するべき宣伝要素が10個あったとして、僕だったら同じテーマは7番目くらいまでとっておくかもしれない。この企画を出すタイミングは、今、このプロジェクトではない気がします。

 

重松:

PRムービーとして、ひねりや意外性が加わるとより良くなりそうですね。

 

柿次郎:

たとえば機械にしゃべらせるとか、もう一歩、工夫できる要素があれば。今回のプロジェクトとの化学反応で、岸田さんがどんな表現を編み出すかを見てみたかったかもしれないです。