「TAKA VIDEO CAMP プロジェクト」審査会レポート
5人の映像作家がみつけた地域の魅力と
その活かしかた・広げかたをめぐる対話
2017年2月、クリエイターと多可町の公式PRムービーを共創するプロジェクト「TAKA VIDEO CAMP プロジェクト」の最終審査会を行いました。グランプリを受賞した企画はその後正式に制作され、多可町の公式PRムービーとなります。
このプロジェクトでは、事前に映像作家がフィールドワークを通じて町の魅力を発見する合宿「ビデオキャンプ」を実施。キャンプに参加した5人の映像作家が提案した町のPR映像企画を、多可町長・戸田 善規さん、地元メディア『ジモコロ』編集長・徳谷 柿次郎さん、ロフトワーク・シニアクリエイティブディレクター 重松 佑が審査しました。
最終審査会では、地元からの視点、メディア編集の視点、制作・プロデュースの視点からなど、多角的な視点から意見交換が行われました。
2泊3日のビデオキャンプで発見した地域の魅力をPRムービーに
プロジェクトの経緯として、2016年秋、多可町で行われるビデオキャンプに参加し、町の公式PRムービー企画を提案する映像作家を募集。一次審査で、20代〜40代までの5名の映像作家が選出されました。2017年1月、5名の映像作家は2泊3日のビデオキャンプで多可町に滞在、地域の魅力を発見するワークショップや取材・フィールドワークを行いました。
最終審査会では、多可町町長が事前に審査基準に基づいて評価した内容を踏まえながら、メンターとして合宿に同行した『ジモコロ』編集長の柿次郎さん、ロフトワークのシニア・クリエイティブディレクターの重松が、グランプリ決定のための最終協議を行いました。
PRムービー企画の評価基準
制作するPRムービーの目的は、
「まだ多可町を知らない」人々に多可町の存在を知らせ、関心を持ってもらうこと。
また、Webを中心に展開することから、前提として1つのPRムービーを3分Ver.と30秒Ver.で制作する必要があります。これを前提に、5つのポイントから作品を評価しました。
評価基準
- CONTEXTURAL 多可町らしさを表現できているか
- FUN 企画がおもしろく、ついシェアしたくなるか
- IMPRESSIVE 見る人の心を動かすか。あるいは記憶に残るか
- MOTIVATIVE 見る人に多可町への関心を喚起するか
- FEASIBILITY 実現可能性
コンテンツが溢れるインターネット上で地域PRムービーに期待される役割とは何か。「現在の多可町」を前提に、審査する側もこの課題をあらためて問い直し、考え直す場となりました。
早速、審査会での柿次郎さん・重松の対話を中心に、各企画への講評をレポートします。