ぼくは多可町のテレビマン

松岡 真吾

多可町役場が運営している「たかテレビ」のテレビマン・アダチさんが町のPRムービー制作担当を任命され、東奔西走するストーリー。3分Ver.では、アダチさんが町を取材しムービーをつくる過程を描くモキュメンタリー(ドキュメンタリー仕立てのフィクション)ムービーを、30秒Ver.では「3分Ver.の映像世界でアダチさんがつくったPRムービー」をそれぞれ制作する設定。>>くわしい企画内容・ビデオコンテ

多可町役場が運営している「たかテレビ」のテレビマン・アダチさんが町のPRムービー制作担当を任命され、東奔西走するストーリー。3分Ver.では、アダチさんが町を取材しムービーをつくる過程を描くモキュメンタリー(ドキュメンタリー仕立てのフィクション)ムービーを、30秒Ver.では「3分Ver.の映像世界でアダチさんがつくったPRムービー」をそれぞれ制作する設定。>>くわしい企画内容・ビデオコンテ

 

「地元のテレビマン」という設定が効いている  ―重松

 
 

TVC:

今回のビデオキャンプでは、多可町が運営しているローカルテレビ局「たかテレビ」の方々が取材に来ていて、それを松岡さんが逆に密着取材したのが本企画です。

町の人を取り上げた良企画ということで、多可町長からの評価は高いです。ただ、地域の内側から見て、これが町のPRムービーとして「おもしろいかどうか」という点が判断しづらかったようです。

 
 

 

柿次郎:

まず、企画が良いですね。あったかい企画。地元のローカルテレビ局「たかテレビ」を軸にしているのもユニーク。地元に密着しているローカルテレビ局には、特有の旨味があります。じつは住民がすごく見ていて、「たかテレビ」は視聴率80%。小学校の運動会や訃報も放送していて、地域コミュニティをつなげている大事な存在なんです。

 

重松:

3分Ver.と30秒Ver.の使い分けもおもしろい。ビデオコンテを見ても、町の人たちの表情や仕草がすごく自然でありのままなのがいいですね。「地元のテレビマンが撮っている」という設定が効いているんだと思います。地元の人が内部から撮ることでちがう画が撮れそう。

 

柿次郎:

キャンプのときにたまたま降った雪の画がテレビマンの「大変さ」を醸し出す効果になっていたり、音の使い方もすごく上手ですね。こういう細かなポイントが、今回のようなコンペだと勝ちどころになってくる。才能を感じます。

 

重松:

ローカルテレビを絡めた企画は地元の中ではすごく話題になりそうだけれど、PRムービーとして外に発信するとどこまで伝わるでしょうね?

 

柿次郎:

あとは何か足せると広がるかもしれません...。たとえば、もっとアダチさんの人間臭さを押し出してみたり、撮影中に外のメディアに取材に来てもらったり。ローカルテレビ局を絡めたユニークなPRムービーとしてうまくローカル系のメディアで取り上げてもらえると、良いかたちで広がるかもしれないですね。