FINALIST

ファイナリスト

HOPE 〜播州織の再興に挑む若者〜

岸田浩和


 

コンセプト

 

多可町の魅力を伝えることを目的としたドキュメンタリー。

日本を代表する「播州織」をテーマにして、多可町の存在感を際立たせます。

 

ふるさとにのこり、地場産業の再興に奮闘する若手経営者の姿を映像の中心とすることで、

「同世代としてのシンパシー」「応援したくなる気持ち」「自分の故郷や仲間を思い出す」

といった感情を視聴者に与えることが出来ると考えました。

 

多可町に接点が無い人々に「多可町のプロモーション」とは違った文脈で映像を届けることで、

多くの人に多可町のことを知って貰えると考えています。

 

ストーリーの中に、美しい里山の風景や食材を盛り込むことで、多可町の多くの魅力についても伝わるような設計を行います。

 

 

ストーリー

 

 
 
 

美しい里山の光景から、機械の音が響く。

工場の中を覗くと、若い職人が織機を動かしている姿が見える。

 

職人たちは各々の気持ちを語ります。

「本当に厳しい状況です。このままだと数年しか持たないところもある。」

 

1人の職人が言います。

「『こんな状況だけど、どうする?』と親に訊かれ、咄嗟に『(播州織を)やる』と答えました。幸い仲間も増え、あとは結果を出すだけ。やるしかないでしょう。」

 

多可町の若者が闘っている課題は、日本全体の課題です。

多可町の若者の姿は播州織の「希望」であり、日本全体の「希望」へつながります。

 

*Webでの発表を念頭に、音を出せないスマホ環境でも視聴・シェアできるようナレーションは使わず、出演者の言葉とテロップでストーリーを構成。映画調の美しい絵をふんだんに重ね、多可町の美しい里山の風景を印象づけます。


岸田浩和 / ドキュメンタリー監督、映像記者

光学メーカー勤務を経て独立。株式会社ドキュメンタリー4を設立し、ニュースメディア向けの映像取材や、企業向けのプロモーション映像制作を行っている。 2015年より、映像の作り手を集めたナレッジ共有イベント「Videographer’s Night」を伊納達也らと立ち上げ、2017年には「Next Filmmaker’s Summit」を、Vookとともに共催した。

少人数体制のドキュメンタリーコンテンツ製作に精通し、海外映画祭の経験が豊富。2012年の初作品「缶闘記」が、5カ国8カ所の映画祭で入賞・入選。京都の料亭を題材にした「SAKURADA Zen Chef」は、NYC Food Film Festival 2016で最優秀短編賞と観客賞をW受賞した。広告分野では、Google、妙心寺退蔵院などのプロモーション映像制作に携わっている。 早稲田大学ジャーナリズム研究所・招聘研究員、大阪国際メディア図書館、関西学院大学・非常勤講師。