FINALIST
ファイナリスト
可能性の多い町、多可町
斎藤汐里
書:ごとうみのる
コンセプト
「多可町の大人達は夢を持っている」という部分を軸に描きました。
けどそれは、子供の頃に描くようなキラキラとした”夢”ではなくて、人生を歩む中でそれぞれが感じた苦しみや感動など、様々な感情の詰まった”夢”です。
人と違うことをしようと思うと、反対されたり陰口を言われたり、つまり「後ろ指をさされてしまう」状況はどの土地でも存在すると思います。しかし、その周囲の評価に負けず、自分の情熱を信じてまっすぐと突き進み夢(目標)を叶え続ける多可町の人々は、まさに町の「可能性」そのものだと感じました。
多可町の人々の人生観をこの映像に注ぐことで、それが町の魅力として視聴者の方達に伝わればいいなと思います。
ストーリー
多可町の自然の音や杉原紙を作る音、織り機の音をミックスしたBGMが流れはじめます。
青年ナレーション(NA)
「兵庫県の山間に位置する人口2万人のまち、多可町。僕が住むこの町には...」
吉田 継夫さん「家族からも反対されたよ」
安藤 松子さん「本当にできるのって?」
藤原 たか子さん「おまけに最初は大赤字でね!」
NA「どうやら、後ろ指をさされてきた大人たちが多いらしい。しかし、そんな彼らは今...。」
NA「山田錦を合鴨農法で生産する吉田さん。もともとは一般米を生産していたが、4年の歳月をかけて最高品質の有機米の生産に成功」
吉田さん「やっぱりね、自分の作りえる最高の米を作りたかったんですよ」
NA「安藤さんは、37歳まで主婦をしてきたが、転機があり一念発起。今では多可町の名産である播州百日どりを使った特産品を生産している」
安藤さん「おふくろの味、って喜んでもらえるのが何よりのやりがい! 手作りで温かみのある味を届けたい」
(...ほか、逆境を乗り越えてきた大人たちのストーリーが続く)
NA「この町には、なんだかかっこいい大人が多いみたいだ」
NA「俺はなにができるかな」
NA「可能性の多い町、多可町」
*文字は、多可町の書家・ごとうみのるさんの筆文字。
*本制作では、人物は実写で情緒のある色合いの画作りをします。
*町民の方々の声をのせることで、情緒の中に活力も感じることができる映像をつくります。
斎藤汐里 / 映像作家
1988年生まれ。千葉県出身。24歳の時にテレビ業界に飛び込み、ドキュメンタリー番組を中心に各局の番組制作に携わる。2016年6月以降、フリーランスの映像作家として活動。マスを意識した作品ではなく、1人1人のクライアントに寄り添った作品を目指し、制作を行っている。
Website http://www.sally-filmsnart.com/